平成21年度介護従事者処遇状況等調査

1 介護従事者の給与等の引き上げについて
 4月から9月の間に何らかの引上げを実施した施設・事業所は全体の68.9%であり、10月以降に実施する予定の施設・事業所を含めると81.6%となっている。

2 経営主体別にみた給与等の引上げ状況について
 ほとんどの経営主体で定期昇給を中心に給与等の引き上げを実施しているが、営利法人は他の経営主体と比較して定期昇給の実施率が低く、給与等の引き上げを予定していない事業所の割合が高い

3 加算の算定状況別にみた給与等の引き上げ状況について
 加算を算定している施設・事業所では何らかの給与等の引き上げを実施している割合が高い傾向があり、逆に加算の算定をしていない施設・事業所では給与等の引き上げを予定していない割合が高い傾向となっていることから、加算の算定状況が給与等の引き上げに影響していることが伺える。

4 施設・事業所別にみた介護従事者の平均給与額の状況について
 調査時点で調査対象施設・事業所に平成20年及び平成21年ともに在籍していた介護従事者の平成21年の1ヶ月あたりの平均給与額は、前年同月と比較して平均で約8,900円の増加、月給の者では約9,500円、時給の者では約1,600円の増加となっている。また、施設・事業所別にみると訪問介護事業所で約5,600円から介護老人福祉施設で約12,200円の増加となっている。

5 職種別にみた介護従事者の平均給与額の状況について
 職種別の平均給与額の増加額は、平均で看護職員では約8,500円の増加、介護職員では約8,800円の増加、生活相談員等では約12,100円の増加、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士または機能訓練指導員では約8,100円の増加、介護支援専門員では約9,300円の増加となっている。

6 平均給与額別の介護従事者(月給の者)の構成割合について
 平成20年と平成21年の平均給与額別に介護従事者(月給の者)の構成割合を比較すると全体に給与等の額は高い方向に推移しており、増加傾向となっている。

更に詳しく → 平成21年度介護従事者処遇状況等調査


 

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