平成21年12月11日介護職員のキャリアパスに関する懇談会議事録
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○山井厚生労働大臣政務官冒頭挨拶より一部抜粋
~略~
しかし、その中で、老人福祉の研究者となって全国を回っている中で、やはり一番言われたのが給料が安いと。これだけ大切な仕事をしているにもかかわらず給料が安いということ、そして、本当に当時から離職率が非常に高かった。その後、私は2年間スウェーデンに留学させていただきましたが、やはり考えさせられたのは、日本の介護職員の方々は非常に忙しく走り回っておられるけれども、スウェーデンとかでは非常にゆったりと仕事をされている。やはり人員配置基準が非常に高いということと労働条件について非常に守られていると。
~略~
今回、介護職員処遇改善交付金ということで全国平均で1万5,000円の基金を積ませていただきました。残念ながら、現場から非常に厳しい批判を得ておりますけれども、なぜ介護職員だけなんだ、チームで介護しているにもかかわらず、なぜ介護職員以外の賃金は上がらないんだということで、本当にこれはもうお叱りの嵐をいただいておるのですが、限られた財源ということで、そのことも重々承知しながらも、現時点においては介護職員だけということで大変申し訳なく思っておりますが、それでも、この交付金というのは、1回予算を取ったら、使わなかったら逆に国庫に返ってしまいかねないものでありまして、介護職員の方々の賃金を引き上げるためにせっかく必死になって予算を取ったのに、余って返すというのは、これは本当にもったいなさ過ぎる話ですので、そういう意味では、私も政務官に就任してから、古川介護保険計画課長にもお願いしまして、とにかく広報と、そして申請率の引き上げをということで、10月上旬48%でしたが、10月末には72%に上がりまして、これはもう長妻大臣も先頭に、とにかく100%を目指すと。
先ほど言ったような問題点がありながら100%を目指せというのは非常に酷なお願いかもしれませんが、やはり介護職員の方々の賃上げを全力で図っていきたいと思っておりますし、このことについては、長妻大臣も記者会見で、2年半のこの交付金の期限がなくなっても、当然、はしごは外さず、それ以降もそれ以上の交付金を積むなり介護報酬の引き上げを通じて、一たん上がった賃金がまた下げろということにはならないように手当てをしていくということを大臣も明言されております。その意味では、日本の国のすばらしい介護職員の方が、これからも夢と希望と働きがいを持って働き続けていただくためには、車の両輪として、賃金の引き上げ、それとともに、もう一つは、今日、御議論いただきますキャリアパスというものの道筋をしっかりつくっていって、人生の仕事として、誇りを持って、プロフェッショナルの仕事としてこの仕事をやっていけるという道筋をつけることが何よりも大切だと思っております。
私も老人ホームで実習させてもらったことはかなりありましたけれども、つくづく思いますが、やはり社会に貢献されてきた、そして地域や家族のために精いっぱい働いてこられた、そういうお年を召した方々の人生の最後をお支えする仕事というのは、私は、日本中に多くの仕事がありますが、介護というのは人間として最も尊い仕事であると。尊い仕事であるならば、それに合った賃金、そしてキャリアパスというものをつくっていかねばならないと思っておりますし、介護というのは、やはり最後は人でありまして、いい職員と人生の後半というかに出会ったお年寄りは、やはり幸せです。
その意味では、本当に介護事業者の皆さん方におかれましては、まだまだ、私も含めて厚生労働省の取組み、政権交代していろいろ大きなことを言っている割にはまだまだ不十分な部分もあるかと思いますが、皆様方が本当にお年寄りの方々をサポートしていけるように私たち厚生労働省も全力で頑張らせていただきたいと思います。これからも全力で介護施策の充実のために皆さんの応援団として働かせていただきたいと思います。
本日は誠にありがとうございます。
〆
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